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中谷 矩章 院長

NORIAKI NAKAYA

「赤ひげ」のような医師をめざして
患者さんと向き合あいながら、全身を診る

慶應義塾大学医学部を卒業後、糖尿病を中心に研鑽を積む。東海大学医学部付属東京病院の診療部長を務める傍ら、新薬の開発にも従事。患者さんを責任をもって診るため、東中野駅近くに開業。

中谷 矩章 院長

中谷 矩章 院長

中谷内科クリニック

中野区/東中野/東中野駅

  • ●内科
  • ●循環器内科

江戸時代から続く医師の家系、その13代目として

中谷 矩章 院長

江戸時代から続く医者の家系で、私は13代目になります。祖父、父、兄と、男はみんな医者になりました。他の仕事に就きたいということもありませんでしたね。医師になることに抵抗はありませんでした。慶應義塾大学医学部を卒業し、研修先で糖尿病の臨床経験を積みました。慶應に戻ってからは、脂質代謝研究室でに入り、リポ蛋白の研究をしていました。今ではHDL、LDLなど皆知っていますが、当時、日本では誰もやっていなかったんですよ。フレデリクソンが高脂血症の分類をリポ蛋白に基づいておこなったことを知り、リポ蛋白に注目したらどうかと考えついたんです。
こうして慶應義塾大学医学部の脂質代謝研究室で研究を重ね、東海大学医学部付属東京病院の診療部長を務め、診療の傍ら薬の開発に携わりました。薬の開発というのはフェーズ1、フェーズ2、フェーズ3と進むんですが、メバロチン、リボバス、ローコール、リピトールなど、発売されているほとんどの新薬の開発にフェーズ1から携わりました。開発が落ち着いたら今度は実際の診療の場で効果を確認する必要があると思い大規模臨床試験を行いました。

患者さんと向き合い、臓器だけでなく全身を診る

中谷 矩章 院長

慶應、東海大、福生病院と、私自身の環境が変わっていったにもかかわらず、ずっとついてきてくれた患者さんが何人もいらしたんです。その方々の診察を続けなければならないとの思いで開業しました。言うなれば“赤ひげ”のような医師でいたいんです。みなさんの健康を守るため、真摯な態度で患者と接し、地域医療に従事したいと思っています。講演や他の業務で手が回らないときは、医師になった2人の息子が代診をしてくれることもあります。医者になってほしいとはとくに言いませんでしたが、それぞれ医師の道を志しました。留学中休日に子ども達を実験室に連れて行ったこともあるんですよ。置かれた環境の中で何かを感じとってくれたのかもしれませんね。
患者さんのお悩みは多岐にわたります。最近は電子カルテなど便利なアイテムが導入されていますが、それとにらめっこするのではなく、患者さんの顔をしっかりみて診察するように心がけています。診察室に入ってくる様子で「何かおかしいな」とピンとくることもありますからね。「腎臓の調子が悪い」という患者さんに対しても、腎臓だけを診ておしまいではなく、その人はそれで元気になっているのかを体全体に注意を向けて判断することも欠かせません。臓器を診るのではなく、患者さん一人ひとりを見るのがモットーです。

体に欠かせない「コレステロール」は、数値のコントロールが大切

中谷 矩章 院長

コレステロールには主に3つの働きがあります。1つめは細胞膜の材料になること。これは細胞を守るために必要です。2つめは胆汁酸の材料になること。これは脂肪の消化と吸収に欠かせないものです。3つめは性ホルモンなどの材料になることです。男性ホルモンや女性ホルモンなどですね。これらの重要な役割があるので、体にとって、コレステロールそのものはなくてはならないものなのです。
ただし、多すぎると血管にたまってしまうのでよくありません。適切な値を保つことが必要だと言われる理由はそこにあります。コレステロール値が高い原因としては、食生活や遺伝などが考えられます。検査をするとアキレス腱が一般の人よりも少し太いんです。通常の数値は7mmくらいなのですが、遺伝的にコレステロール値が高い人は9mm以上あります。数値が高くなると体に悪影響を与えますから、そうならないように見張っていくことが必要です。

健やかな体づくりのため、バランスのよい食事を

栄養をしっかり摂るにはバランスのよい食事が一番です。私は肉も魚も食べますよ。女性は体重のことを気にして肉を食べるのを躊躇することがありますが、赤身の肉なら全く気にすることはありません。むしろ食べてほしいくらいです。とくに和食は実に健康的な食事で、世界からも注目されています。ただ、和食は材料にお金がかかってしまったり、新鮮な魚でないといけないなど考えたりすることが多いのも確かです。あまりにちゃんとしたメニューを用意しなければと必死になると、お母さん方の負担になってしまいますよね。そんなときに足りない栄養素をサプリで補充するのもよいでしょう。しかし、食事を疎かにしてサプリに頼るのはよくありません。

これから受診される患者さんへ

医者と患者には、どうしても相性があります。患者さんが「このお医者さんとはちょっとそりが合わないな」と感じたら、別の先生を探すのも選択肢の1つです。治療の期間が長期に及ぶ場合はなおさらそうですね。
また、今の時代、情報があふれていますが、それを丸呑みにしないことです。何が正しいのか、どこまで受け入れるのかを自分で考えて取捨選択しましょう。もちろん分からないことは私たち医師に遠慮なく質問してください。
経験を積んでいる途中のお医者さん方には、柔軟な姿勢で患者さんと向き合ってほしいですね。生活習慣病は表面にでているものだけではありません。それは氷山の一角なわけです。むしろ、見えない部分に重要な情報が隠れていることがあるので、そこにも意識を向けなければなりません。血糖の数値をやみくもに正常な値に持っていこうとして強い薬を用いてもだめなのです。マニュアル通りに患者さんを診るのではなく、それぞれに合った治療を施すことが大切だとお伝えしたいですね。

※上記記事は2015.6に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

中谷 矩章 院長 MEMO

  • 出身地:東京都
  • 趣味・特技:絵画鑑賞、音楽鑑賞、競馬(2008年に桜花賞で優勝したレジネッタの馬主です)
  • 好きな本:ストロング・メディスン
  • 好きな映画:ローマの休日
  • 好きな言葉:人間万事塞翁が馬
  • 好きなアーティスト:ベートーベン、ブルック
  • 好きな観光地:デンマーク

グラフで見る『中谷 矩章 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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